そんな疑問に今回はお答えしていきます。
現在、総発行部数1,700万部を突破した大人気漫画のキングダム。
読み進めているとふと思うのが、信は史実で本当に実在した人物なのか、モデルは誰なのか、ということ。
私も常々そのことを思っており、史実上の信が漫画とどれだけ違うのか、もしくは同じなのかを知りたくて仕方がなくなりました。
今回はキングダム信のモデルは実在するのか、史実の李信を画像つきで徹底解説していきますね!
Contents
キングダム信のモデルとなった人物は史実で実在するの?
#好きなシーン呟いて1RTきたら続ける
No.339
『奇跡が起きたぞ。』キングダム
信私をキングダムという沼に引きずり込んだシーンです。
今やキングダムは人生の一つです。 pic.twitter.com/bPQ4686btK— カリストZ@固定ツイみてね。 (@9MUDxd93FdvQQfK) April 19, 2019
まず、キングダム信のモデルと言われている史実上の実在する人物についてみていきます。
名前も一致する部分があり、まず間違いなくこの人物がモデルだと言われているんですね。
李信とはどんな人物?
- 名前:李信(り しん)
- 生没年は不明
- 中国の戦国時代末期の秦国の将軍
- キングダム公式ガイドブックに信が李信であると明記されている
信のモデルと言われているのが、李信という将軍です。
史実上で有名な功績は紀元前226年に上げた武功、燕国を攻め勝利を挙げたときのことです。
これはまだ漫画キングダムでは出てきていない内容ですね。
実は謎に包まれていることが多い李信将軍の歴史背景、筆者の原先生はこの謎が多い大将軍を主人公として、キングダムと言う漫画を描き始めたんです。
もう少し見ていきましょう。
信の幼少期は空想の世界?
春の原先生サイン会で「感度しますよ」とお聞きしたキングダム39巻の第426話「人の本質」と続く40巻頭の「決意の言葉」、この2話を一気読みしたくてあえて39巻を読まずにとっておいた(^_^;)じっくり読んで……泣こう。 #キングダム pic.twitter.com/svVyifH0H2
— TOMIY27@今年の春も特捜9!!! (@tomiy2_27) October 22, 2015
李信の生没は史記の中でも不明となっており、最初に登場するのが紀元前229年-228年ごろです。
史記の中で李信が最初に登場する場面は、王翦将軍が趙の大軍と戦っている時に、別働隊として李信が太原・雲中に出征していたという記録。
太原で覚えている人は多いかと思いますが、単行本の内容で言うと政の母である太后(たいこう)が反乱を起こして毐国(あいこく)を勝手に設立したところ。
このシーンは単行本でいう41巻で終止符が打たれました。
李信は史記ではこのシーンで初めて登場する、つまりそれまでの1〜40巻までは全てキングダム原作者の原先生の空想の世界でのお話だったんですね。
空想でももちろん史実を読み解きながら、事実と大きな差異が無いように書き進められたに違いありません。
幼少期の信の姿や功績は、史実には残されていないんですね。
李信の活躍とは?
紀元前225年に、秦国の王である政は楚国を征服したいと考えました。
すでにこの時、韓、趙、魏の3国は征服しており、次の大国である楚の征服を狙っていたのですね。
ここで政は王翦と李信を呼びつけ、楚と戦うにはどれだけの兵力が必要かを問います。
この時、王翦は60万は必要と伝えますが、李信は20万で問題ないと返答するのです。
今のキングダムの王翦将軍に対抗する信などあまり想像もできませんが、調子こいて言いそうではあります。笑
結局、政は李信と蒙恬(もうてん)を20万のへいで楚に向かわせ、そして李信の言った通り大勝を果たしたのです。
これをやってのけてしまうのも、またキングダムの漫画の信と同じ匂いを感じますよね。
最終的には大敗をしてしまう李信
20万の兵力で楚を圧倒できると意気込み、蒙恬と活躍して最初の戦いには大勝しましたが、実はその後に大敗を喫してしまうのです。
最初に少ない兵力で大勝を果たしてしまった李信と蒙恬はその後油断してしまいます。
油断しているところに楚の項燕という武将が急襲をかけ、信率いる秦軍は大混乱に陥ります。
結果的に、半数以上の兵力を失い、また力のある7人の武将たちを失って大どんでん返しをくらってしまうのです。
しかし、実力のある王翦将軍はその後すぐに蒙武と一緒に元々言っていた通り60万もの兵を率いて楚を襲撃し、征服に至りました。
キングダム信のモデルとなった実在の李信が史実で大将軍になるまで
李信大将軍!!! pic.twitter.com/hReWIbasSy
— つかってません (@kazuminomi) December 18, 2015
ここまで、キングダム信のモデルとなった李信は大敗して終わってしまっています。
果たして大将軍にまで上り詰めることはできるのか、見ていきましょう。
楚はダメだったがその後の李信の活躍は?
楚の戦いで調子に乗って大敗してしまった李信でしたが、そのわずか3年後に新たなチャンスを手に入れます。
紀元前222年には燕を滅ぼすことに活躍し、さらに紀元前221年には最後に残った国である斉の討伐軍に抜擢されます。
ここで討伐軍に選ばれたのが、王賁、蒙恬、李信の3人です。
まさに、今キングダムで活躍する若き武将3人周ですね!
この3人はやはり漫画の中同様に全員が実力者であり、援軍を求める必要もなく斉を制圧しました。
これにより残す最後の国であった斉を滅ぼしたことで、中華統一に李信は大きく貢献するのです。
どのタイミングで李信は大将軍となったのか?
キングダム第一話の1ページ目、王騎将軍の矛を持った大将軍が大軍を引き連れて駆けているシーンは誰もが知っている場面ではないでしょうか。
キングダムの信は最終的には大将軍となる、というのがこの1話目に何も言わずもがなで分かるのです。
それでは史実の李信はどうなのでしょうか?
先ほどお伝えしたように、秦国の中華統一に最後残った斉を討伐する武将として選ばれるのが、王賁、蒙恬、そして李信の3人です。
中華統一の最終戦、つまり大トリであり一番重要な戦いです。
万一にでも負けは許されないこの戦いで、王である政の信頼を勝ち取って戦いに赴くのがこの3人な訳です。
そして結果的には大勝利を治める。
そうです、この最後の戦いで論功行賞を受け、李信は大将軍になったと言われています。
李信が大将軍となった史実は残っていない?
さて、ここまで李信は大将軍になったであろう、というところまでしかわかっていません。
それはどういうことか?
実は、中華統一をしたあとの李信を始めとする王賁や楊端和、王翦や羌瘣などの登場人物の記録が、例外なく全て消失してしまっているのです。
つまり、誰もわからないので想像するしかない、ということ。
その記録がない原因として、紀元前206年におきた秦の都 咸陽での火事が疑われています。
中華を統一した秦国は結局滅ぼされてしまうのですが、その時咸陽を攻めてきた項羽が火を放ったことで、史記が全て焼失してしまったようなのです。
そのため、史実として確かなことが残っている訳でなく、あくまでも筆者である原先生の理想を描いたのだ、と思って見ていただければと思いますs。
【キングダム信のモデルは史実で実在する?】まとめ
漢と漢がぶつかり合う作品でおすすめ何って聞かれたら僕はキングダム出しますね!マジでかっこいいぞ!
キングダムで世界史Bの春秋時代のこと勉強したようなもん
てか、世界史で春秋戦国時代の事あんまやんなくてめっちゃ悲しかった記憶が新しい…教科書より教科書してるキングダムを是非読んでくれ! pic.twitter.com/rph4XnAxNW— あいりすレクイエム@ら〜ゆ。王国民 (@YASU_SAIJO_0217) January 2, 2020
ここまで、キングダム信のモデルは実在するのか、について見てきましたがいかがだったでしょうか。
まとめると、
- キングダム信のモデルは実在する
- 李信という史記にも登場する人物
- 記録としては多くは残っていない
- かなりの部分で原作者の原先生の想像が含まれている
というところでしょうか。
史実にしっかりと登場する信のモデルとなる李信、多くの功績は謎に包まれている部分も多々ありますが、燃やされてしまい残っていないのは仕方ありません。
漫画キングダムでも、信がより早く大将軍に慣れることを願っています。
以上、キングダム信のモデルは実在する?についてでした。