連日のようにニュースで話題となっている日産前会長のカルロスゴーンですが、いったい何をしたらここまで騒がれるのか、なぜ逮捕されたのか気になりますよね?
ニュースを見ても難しい言葉が並んでいてよくわからないので、誰でも理解できるように何をしたのかわかりやすく簡単に説明したいと思います。
日産ほどの大企業の会長をしていれば、その報酬たるや想像できないほどの金額なのですが、そのもらいすぎていた報酬がそもそもの逮捕に大きく関係しているようです。
しかし、一部の関係者はカルロスゴーンは完全にはめられた、何も悪いことはしていない、と話している人もいるため、真実がどうなのかも気になるところです。
それではカルロスゴーンは何をしたのか、なぜ逮捕されてしまったのか、誰でもわかりやすく簡単に説明していきます!
また、ゴーン氏の海外逃亡方法や緊急記者会見の内容について気になる方が多いようでしたので、こちらもよければご覧ください。
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カルロスゴーンが何をしたのか時系列でわかりやすく簡単に説明!
日産元CEO兼会長のカルロスゴーンがようやく保釈されますね。保釈保証金は10億です。まあ、反省や罪を認めない限り長く勾留するのは日本の司法制度、刑事訴訟法上の欠陥だし、世界からも批判されていたので今回の保釈決定は妥当だと思います。ただ、公判では厳しく特別背任を裁いて欲しいです。 pic.twitter.com/bnI74HuYnW
— エボ™ (@3h_plus_agency) March 5, 2019
カルロスゴーンは現在までに4回逮捕されています。
いったい何がどうなったら4回逮捕されるのか、と思われる方も多いと思いますが、その辺りも誰でもわかりやすいように解説ができればと思います。
まず今回の不正問題の全体像から見ていきましょう。
カルロスゴーンの不正問題とは?(2018年11月19日)
今回カルロスゴーンが最初に捕まった原因が、
「有価証券報告書の虚偽記載」
というものです。
漢字ばかりですでによくわからないですよね。
有価証券報告書とは
この有価証券報告書というのは、上場している会社が事業年度ごとに作成しなければならない書類です。
上場企業は投資家に株式を購入してもらって資金を集めていますが、その投資家へ自社の情報を開示するための報告書になります。
有価証券報告書には、会社の収益や財政状況、役員の報酬まで様々な会社の状況を記載する必要があります。
会社の正確な情報を投資家に開示して信頼してもらうことで、その会社はお金集めをするのですが、信頼を得るための情報に虚偽があれば投資家は騙されて巨額の投資をしてしまいますよね。
日産ともなればその虚偽の金額が大きく、今回は有価証券報告書に虚偽があったた為に逮捕されたという流れです。
どのような虚偽記載を行ったのか?
それでは有価証券報告書にどのような虚偽の内容で提出をしたのでしょうか。
今回の虚偽疑惑は、「役員報酬を実際の金額よりも過少に報告していた」というものです。
その金額についてですが、2011年~2015年の4年間にわたるカルロスゴーンの役員報酬が、
約80億円 だったところを、 約40億円
とおよそ40億円も偽っていたのです。
虚偽によって生じる問題とは?
この40億円の虚偽報告の何が問題なのかというと、それは40億円分の税金を支払っていないということになります。
つまり、世間一般的に言われる「脱税」です。
40億円の収入がある人が支払うべき税金はおおよそ10億円ほどになるので、額が額ということもあり、さらには日本を代表する日産の役員ということでここまで大きく取り上げられているのですね。
カルロスゴーンが2度目の逮捕!何をしたのかわかりやすく簡単に解説!
ゴーンさんの記者会見、本当に中身無かったけど唯一Twitterで使えそうな画像はこれだった #カルロス・ゴーン pic.twitter.com/zmQgMtLIHC
— 小栗(元Guriiii)@いろいろ (@NTVandDzikkyo) January 8, 2020
カルロスゴーンが2度目の逮捕って、他にも何をしたのか気になりますよね。
2度どころか合計4回も逮捕されているので、3回目、4回目についても一気にわかりやすく説明していきます!
2度目の逮捕の理由は?(2018年12月10日)
カルロスゴーンは一度目と同じ容疑で2度目の逮捕をされてしまいます。
内容は新たにまた別の虚偽記載が発覚したというものです。
1度目の逮捕は2011年〜2015年の有価証券報告書の虚偽記載でしたが、2度目の逮捕は2016年〜2018年の有価証券報告書が対象となりました。
2度目の虚偽記載の内容ですが、
約70億円 だったところを、 約30億円
として記載し提出をした容疑です。
こちらに対してもカルロスゴーンは完全に否定しており、捜査当局を痛烈に批判しています。
3度目の逮捕の理由は?(2019年12月21日)
3度目の逮捕は1度目、2度目とは違う内容で、
「会社法違反(特別背任)の容疑」
で逮捕されています。
またしてもよくわからない漢字が並んでいますよね。
こちらも誰でもわかるように簡単に説明していきます。
会社法違反(特別背任)とは?
会社法という法律の960条に、「特別背任罪」というものがあります。
簡単に言うと、役員などの特別な権限を持った人間が自分や第三者の利益の為、またはに株式会社に損害を加える為に任務に背く行為のことを言います。
つまりカルロスゴーンが私的な損失を日産株式会社に押し付けた、と言う特別背任容疑がかけられたと言うわけです。
どんな特別背任の内容だったのか?
特別背任の内容は2つ上がっていますので、以下に説明します。
- 2008年にリーマンショックが原因で生じた18億5千万円のカルロスゴーン氏の私的な損失を、法人である日産に付け替えた。
(法人は会社のことですが、法人という人の様な扱いをすることができるんです。) - この付け替えでカルロスゴーン氏に信用保証で協力したサウジアラビアの実業家ハリド・ジュファリ氏に対して、日産子会社から2009~2012年の期間に合計して約16億円という大金を不正に送金した。
この2つの内容が特別背任の詳細になります。
先ほど説明した 2度目の逮捕により拘留されていたカルロスゴーンですが、年越しまでには保釈されると言われていました。
しかし、2018年12月21日という年の瀬に3度目の逮捕となったカルロスゴーンは、残念ながら拘留が延長され年越しも拘置所で過ごすことになってしまいます。
拘置所の環境は非常に劣悪で、カルロスゴーンのストレスは多大なるものだったことが容易に想像できますね。
まさかの4度目の逮捕!?その理由は?(2019年4月4日)
よく2度あることは3度あるとは言いますが、まさか4度目の逮捕となるとは誰も想像していなかったのではないでしょうか。
流石に検察もこれはやりすぎだと思いますが、逮捕となってしまったものは仕方ありません。
4度目の逮捕理由もまた会社法違反(特別背任)の容疑となります。
しかし、3度目の特別背任の内容とは少し違うのでその詳細を説明します。
4度目の特別背任の内容は?
4度目はオマーンの販売代理店側に日産の資金を不正に支出し、一部を流用した疑いがあるということです。
カルロスゴーンのオマーンにいる知人がオーナーを務めている販売代理店に、「中東日産」を通じてゴーン自身の裁量で支出が決められる「CEOリザーブ」と呼ばれる資金からおよそ2015年〜2018年の期間に5億6千万円を不正に支出し、日産に損害を与えた疑いがあるようです。
そのルートでの不正支出は2012年~2018年までで合計で約35億円に上ると調べが付いているようです。
真実を隠されゴーンはハメられている?
何が起きているのか真実をお話しする準備をしています。
4月11日木曜日に記者会見をします。— Carlos Ghosn カルロス・ゴーン (@carlosghosn) April 3, 2019
4月3日、解説されたばかりのカルロスゴーンのTwitter公式アカウントからある投稿があり話題となりました。
4月11日に記者会見で真実を話すと言うのです。
しかし、捜査当局に都合が悪いことでもあるのか、今回の4度目の逮捕は4月11日の記者会見を阻止する為だったとも見られています。
確かに3日にTweetされて4日に逮捕されるなんてタイミングが良すぎますよね?
おそらくカルロスゴーンはハメられていると思われます。
それにしても検察側の徹底的なやり方、人間の尊厳を無視したやり方には憤りを感じますね。
カルロスゴーンが何をしたかホリエモンがレバノンで対談!これを見ればわかりやすく簡単に理解できる
これまで書いてきたことはあくまで検察側の訴えであり、カルロス・ゴーン氏の話というのは闇に揉み消されていました。
カルロス・ゴーン氏の訴えやホリエモンの話の内容はまとめると以下です。
- 日本の司法制度はおかしい
- 検察が裁判官より強いのはありえない
- 人質制度は今の時代にありえない
- 日本も日本人も大好きだったが司法制度だけは許せない
- 今回の件で日産はもう取り戻すことのできないダメージを負った
- 日産だけでなく三菱自動車やルノーもアライアンスの中で被害を受けた
日本は検察が非常に強く、無罪であっても起訴されてしまえば抗えない。
無罪を訴えることすらできず、拘置所に送られる。
今回の一件で、日本は今の司法制度を大きく見直さざるえない状況となったのかもしれません。
【カルロスゴーンが何をしたかわかりやすく簡単に説明!なぜ何度も逮捕されたのか?】まとめ
「他局がバラエティを流す中、テレビ東京だけゴーンの会見を流してる!いつもと逆だ!」と思ったけど、よく考えたらある意味最高のバラエティでしょこれ。楽器ケースに隠れて逃げていった面白人間のワンマンショーだよ? pic.twitter.com/qDBVL2L5vw
— ふーみん (@fooooooomin) January 8, 2020
ここまで、 カルロスゴーンが何をしたのかできる限りわかりやすく簡単に説明してきましたがいかがでしょうか。
なぜ何度も逮捕されたのか、時間の経過とともに検察がカルロスゴーンの粗探しをして逮捕に持っていくと言う悪質なやり方ですね。
恐らく言いがかりな部分も大きく、テレビやネットで報道されている内容を鵜呑みにしないほうが良いと思います。
より詳細に見ていくとかなり曖昧な部分などが出てくるのですが、今回は逮捕された理由が誰にでもわかりやすいように大枠した話していません。
カルロスゴーンが何をしたのかがざっくりとご理解いただけていたら幸いです。
最後に、ゴーン氏の海外逃亡方法や緊急記者会見の内容について気になっている方が非常に多いようでしたので、こちらも是非一緒にご覧ください。